自己分析癖

ひとを好きになるのに理由なんかないのと同じくらい、ひとをキライになるのにも理由なんかないはずなんだけれども。

時々、会ったこともないのに「この人ものすごくイヤだ!」と思うことがあって(作家とか漫画家とかライターとか、つまり表現者)、その理由をちゃんとわからんことには気持ち悪くてしょうがない病になっちゃった。なんか気になって、意識せずにいられなくなって、これは逆に恋? っていう方向に行くのがイヤすぎる。感覚的に「なんかキライ! だから見ない! 以上!」だけで平気でいられるようになりたい。なのに、自分のアンチ心を分析せずにはいられないのは「これこれこうだから嫌いなんだ」ということがきっちり分かれば、私の心が落ち着くからにほかなりません。そういう方向でしかこのモヤモヤを癒せない。ボエ〜。

とにかく私は、プロのくせにオナニッシュな表現がキライなんですよ!*1 プロとして仕事としての表現や言動に、自分のコンプレックスとプライドのハザマでぐさぐさになったもんをロクに昇華もさせずにタレ流すな。中途半端な上につまんないから。オマエが大事そうに抱えているコンプレックスやプライドなんて、他人にとっては鼻クソ以下に興味のないものなんですよ。もしかしてそれが「売り物になる」とか思ってんの? だとしたら勘違いも甚だしいですよオマエのそのくそつまんない何かをどうしても人様の前に出したいのなら、芸の域にまで高めてからにしやがれ。

……ふう。嫌悪感の正体がわかったので、自己分析は無事終了。「中途半端な苦悩」と「勘違い」が、どうもダメなんだな。

これでやっと、私のキライだったジャンルレスな人たちが一気にドドドとひとつの箱に分類されました。ラベルに「中途半端で勘違い」とでも書いて貼っておこう。ここまで来てやっと私は落ち着くのです。ほんとめんどくさい病気だわ。

*1:表現とは本質的に自慰的なものだとは思うけどさ。ブログとか日記とか、そういうのでなら何出してもいいと思うの。自己責任において。ていうかむしろ、個人的な記述はオナニッシュな方が面白かったりもするし

ツヤテカ携帯

携帯電話の寿命は約2年なような気がします。タイマーでも入っているのかしら(これ言っても良かったのかしら)、だいたい2年前後で周りから不評な意見が聞こえてくるのです。アンテナ立ってんのに「いつも話し中になってる」とか「雑音がする」とか。私の方は特に支障ないんだけど、そうなってくるとそろそろ換えどきなんかな〜と思ったり。今1年8カ月経ったとこだったんですけど。

車は走ればいい、携帯は通話できればいい、という質実剛健主義(ただしデザインは重視)なので、携帯を換えることはめったにないのですが、

というのが重なって、ぜんぜんそんな気なかったのに急に機種変更*1してしまいました。値段聞かなかったから、手続きん時にびっくり(モロモロ込みで17,000円て!)でしたが、貯まってたポイントとかフェア割引とかで、結局6000ちょっと。機種変は3000円までだよ本来の私なら!

P701iμのシルバーは、そのメタリックなテカり具合に「燕の磨き屋が磨きました!」的職人魂を感じる一品。もちろん指紋がべったりとつきまくります。保護シールをはがしたくなくなります。ちなみに、ウチの父親は「新車のシートのビニールをなかなか外さない派」なのですごく恥ずかしい。私が千度言ってやっと取りましたが、それでもバックミラー等のシールははがさない。勝手にはがそうとしたら怒られました。もう勝手にしろ。

閑話休題。薄さもスゴイんですよ。薄すぎて、名刺入れのようだ。前の機種(N?忘れた)の2/3程度です。あとねー、操作がしにくいですよ。ソリッドでカコイイ!と思ったのですが、そのカクカクとした感じが薄べったさと相まって手になじみにくいねん。使ってるとどこかが痛い。慣れてないのを差し引いても、です。あと、ボタン表面の素材がすべりにくいので、親指の端っこがカサカサしますねん。でもデザインが好きなので許す。

あとそれと、毎度思うことなのですが、携帯に機能バリエーションはもう増やさなくていいです。音楽機能が特にいらない。iPodとかでまかなえるし、携帯で音楽聴いてたら電池も減るでしょ。TV電話もデコメールもチャット機能もiアプリもいらない。ほかにも謎の機能があると思うけど、それもいらない。一生使わない。通話ができて、メールとiモードがあればそれでいいですよホント。100歩ゆずってデジカメまででおk。お財布ケータイはひょっとしたらべんりかもしれないけど、今のとこなくても困らないよ。という話を、ドコモショップのおねえちゃんが手続きしてる間にしてました。初対面のお店のひと(特に売り子さんとか窓口)と気安く話ができるようになってきた自分に気づくと「ああ、私も『大阪のオバハン』への道を行ってるんだな」と思うのですが、そういうのって、マーケティングとしてすごく大事な気もするんですよね。だからあえて言う。現場の意見を、アナタがいつかトップに届けるのよ!的に。まあ届かんと思うけど。

*1:東京ではFOMAからFOMAを「買い増し」って言うらしいことを今日初めて知った

カシマシチューネン娘。

1日半かけて3名で開催されたみそじ女子会は、例によってぐるぐるトークでございました。友人Eが数時間置きにつぶやく「結婚したーい」で始まり、「私のエエ人は、今どこで何してるんやろか…」「鼻クソでもほじってんちゃうん」で1セットが終わるお話の一部始終は、とてもじゃないけどお聞かせできません。しかしわりと皆、自分の中に答えを持っていたりするのでしょうか。いや、今回の話じゃないけど、内面をほとんど「外に出さない」性質の友人もいるのでな。私なんかはアウトプットしないと自分自身に気づけないかわいそうな子なので、ここ15年ほど「話している(または書いている)途中で気づく」ということでしか前へ進めていません。そのたんびに「ひらめいた!」と電球が点るこのアホっぽい感じを、私はもしかしたら死ぬまで続けるのかもしれないなー、と最近は思います。死ぬ前にも「目からウロコが落ちた!」とか言ってそうで、それはそれで幸せな一生かもしれない。(また中島敦で例えるとですね、『悟浄出世』に出てくる「何か光っててとがったもの」を探し続けて一生を終える小さな妖怪みたいに幸せかもしれない、ということです)

その前に。女子会の前日はえらいこと深い夜(ていうか朝)まで飲んでいたので、友人Mに電話で起こされたのですが、その直前まですごくいい夢を見ておりました。私はどこの誰だかモデルすら不詳のステキな男子にしっかりと、しかし優しく抱きしめられており、その腕の中でふにゃふにゃと甘えてこれ以上ないほどの安堵感を得ていたのです。ものっすごい脳内麻薬出てた。そんな文字通り夢の国からたたき起こされたので、早いとこ電話を切って続きを見ようともっぺん寝たけど、あきませんでしたわ。まあしかし、途中で起こされたからこそこの夢をはっきりと覚えているのかもですね。じつにいい夢でございました。癒された。何の自己完結か、と思わなくもないけれど、私が求めているのはつまりあの感じなのだなあ。とか思いながら友人にこの話をしたら「自分で自分を慰めれるようになったわけやな」「まさに自慰やな」と言われた。くそ。

そんなこんなで家のみ会だったわけです。私んちで。皆に食べさせようと炒飯つくってたら、友人のひとりが「持ってきてん」とウルフルズのDVDを取り出しました。私はまあ、可もなく不可もなく、という感じだったんだけど、見はじめたら、今さらながら、トータス松本の「男」にやられましたわ。あれ何? なんか、あの人はオスとしてものすごく優秀なんじゃないですか? 遺伝子とかきっと。私の元々好きなタイプ(精神的重心は低いけど社交的なインテリメガネ)とはかけ離れているにも関わらず、なんだか彼の吸引力はスゴかったっすよ。DVDなのに。昔の映像なのに。なつかしソング(『バンザイ』とかね)を見ながら、「ギャー!カッコイイ!」「殺してー!」と、ちょっとしたビデオコンサート状態になってるメス3匹。ああいう「いい遺伝子」な人は、メカケとかつくっていっぱい子孫残した方がいいと思います。メスとして思います。そして『ええねん』*1で出戻りジョンBをやさしく包み込んだ懐の深さに3人で涙ぐんでました。何あの受け入れソング。

そういうわけで、DVD3枚見終わって、もう体に火がついてホテッてしまった私たちは、夜中に街へ飛び出して深い夜(ていうか朝)までウルフルカラオケに興じたのでした。ウルフルズって本人映像多いのな。って書いてる途中に気づいたんだけど、これはかなり「振り切って」ますね。ててて。


今回の会で得たこと

  • トータス松本は、オスとして優秀
  • 私は何でも言葉にしようとしすぎる(「恋愛に言葉なんかいらん、っていうシチュエーションでも言い訳してそう」「言い訳が先に立って行動できてない」「絶対それで何人かは逃してる」)
  • いろいろそぎ落としていくと、私が本当に欲しいのは、安心&安定(その代わり、日常にちょっとしたスパイスと癒しとおいしいご飯を提供します)
  • 三連休を有意義に過ごそうと思ったら、もっと前から計画的に

*1:サラリーマンNEO」の終わりの歌、という認識しかなかった自分が今さらもどかしい

半年ぶりと10年ぶり

私は「私は世界に愛されている」というのと「世界は私を愛してくれない」というのの繰り返しが人生なんだとおもっています。おもに自転車を漕いでいる時(私がいちばん深く思索する時間)に、そういうことがポワンと浮かぶのです。

今日は、久しぶりの友人に、近くまで来ているからと夜急に呼び出されました。そんなことはめったにないので、ヒマだった私はすぐに乗っかりましたがな。どこがいい?と聞かれたので、2番目によく行くバーを指定してそこに言ったら、10年以上前に家庭教師をしていた教え子ちゃんが偶然そこにいたの。びっくりした。向こうもびっくりしてた。

久しぶりの友達も大概久しぶりだったけど、その子は10年以上ぶりだったのであわあわしながらしゃべりました(初対面にも弱いけど、久しぶりの人にも弱いんです私は。うれしすぎて)。とは言え、10年のブランクがまったく気にならないくらいフツーにおもしろ話ができたんです。思えば年の差はたったの3歳。当時は3歳の差がデカかったけど、今となっては同じ箱に入るんだよね私たち。いや、年齢って関係ないな本当に。年の功を重ねた大人と同じくらい、年だけ無駄にかっくらってる大人もいる。その逆もまたしかり。私は、そういうのが最近たいへんに面白いと思っている最中なんです。

それで帰り道、酔っぱらった頭で自転車をこぎながら思いました。「私は世界に愛されている」ってね。偶然のたまもので10年ぶりに再会したり、ヘンテコ繋がりでヘンテコな人々に会ったり、もしかしたら、楽しいんじゃないのこの「すばらしきろくでもない世界」*1。だから、酔った頭でこれを書きました。ときどきダメダメだけど、ときどきウキウキです。ソーウツ傾向が明らかにあります私。かろうじてお医者さんにかからなくていい程度に、ですが。ザッツ・メリハリのあるくらし。死ぬまでこうなのかな。でも本当は真ん中の、ブレのない道をゆくのが理想ですねん。

*1:名コピー!!だと思います本当

デビュタント

ブログ界隈」というのにてんで縁がなかった私だけど、って書いてる途中で唐突に気づいたんだけど、昨日が私の(ミクシィきっかけにしろ)「ブログ界隈」デビューだったんだこれからどんどん有名なアルファブロガー(合ってますか)に会うことになるんだきっと。思うんだけど、ブログを書いてるひとなんて皆変態ですよね。それで「自分だけはマトモ」って思ってるんだ。まあ、私だけはマトモなんですけれども。

「日曜“新”報道」(仮)

きょうの出来事」だったかな? 生中継の番組でオウム上祐(サリン事件以前)をコテンパンに論破したのを見て「カッケー!!!」と感動して以来、尊敬と憧れの存在なのが櫻井よしこ女史であらせられますが、彼女がついにテレビに復活するんだそうです! しかも、私の中に2つしかない「女子アナ席」に君臨しているクリステルまで(もうひとつの席は内田恭子)! 「おじさんに絶大な人気を誇る」とありますが、私にも絶大な人気だよクリステル! ふたりとも大好きだ〜! うっちーも好きだけど〜! でも安藤優子は正直どうでもいい……と思ってたら、2ちゃんとまったく同意見だった(例によってソースは「痛いニュース」さん)。この件に関する私の認識は、2ちゃんが代弁してくれていると言っても過言ではないです。ドラマ仕立てとかはやめてほしいところも同。真っ当な普通の報道番組にしてくれよう。でも、この布陣は本当にスゴい。絶対見る。

クリステルは、昔「ニュースJAPAN」見てたら急に色っぽくなった時があって、勝手に「絶対なにかあった!」と思ってそれから好き。我ながらオッサン目線だと思うけど、あの匂い立つようなたたずまいにやられちゃったんだからしょうがないわ。

櫻井女史もね、本当にカッコイイ女だ。もう還暦過ぎてんだねえ。頭がよくて美しくて強くて理性的で女性的で優しくて、ああいう「偏らない」年のとり方ってほんとカッコイイ。同じようなタイプでは、金美齢さんもステキだけど、私の中ではよしこが一番!