パコと魔法の絵本 2冊目

仕事がらみのとある人の下の名前がじゅんぺーだったので 「パコを見に行きなさいな」と、会ったこともないのに、そして何故急にそんなことを言い出すのかという理由も言わずに勧めてみた。そしたら今日のメールの追伸に「久々に痛快な映画を見ました」と。私がパコを見れ!と言った理由もわかってくれた模様。ふふふ、皆パコを見るのだ〜。そして笑い、そして泣くがいい!

小学生くらいのころ、母親がベタなドラマで泣くのが不思議だった。「こんなつくり話でなに泣いてんの?」って思ってた。中学くらいになったら今度は、恥ずかしくて親の前でなんか泣けなかった。でも、今はわかるなーベタに泣いてしまう気持ち。何かでも読んだけど、年をとると涙もろくなるのは、経験を蓄積するからなんだそうだ。経験の分、共感できる範囲が広がってしまうのだ。役者に気持ちを重ねやすくなるのだ。そんでいろんな心の動きをうっかり拾ってしまって、涙腺がゆるむんだって。わかるなーそれ。年とっちゃったなー私。


そして今日、2回目のパコ行ってきた。1回目は娘づれのオヤジが隣の席で鼻をぐずぐずにしてたけど、今回は5歳くらいの女児が斜め後ろで号泣……。劇中劇のラスト近くから、すすり泣きなんてもんじゃない、ふええええ、って声あげてずっと泣いてた。

ちびのくせに感受性高いわね!って思いながらも、静かなシーンとかで彼女の「ふええええ」が響いて集中できずに困ったわw すごくいい、切ない、静か〜な泣きのシーンでね、映画見て「うぅ」っていうのと、その子の泣くのがうっとおしくも可愛いのとで、泣き笑いになっちゃいましたわ。それでもぼろぼろだったけど。2度目なのに。知ってるのに。

客電ついてからその子見つけたら、泣きはらした顔して、でも笑ってた。お母さんに「いっぱい泣いちゃったねー」って言われてた。

ああ、いい映画だなあ、って思ったんですよ。

彼女は大きくなってもこの映画のこと覚えてるんだろうな、きっと。