自己分析癖

ひとを好きになるのに理由なんかないのと同じくらい、ひとをキライになるのにも理由なんかないはずなんだけれども。

時々、会ったこともないのに「この人ものすごくイヤだ!」と思うことがあって(作家とか漫画家とかライターとか、つまり表現者)、その理由をちゃんとわからんことには気持ち悪くてしょうがない病になっちゃった。なんか気になって、意識せずにいられなくなって、これは逆に恋? っていう方向に行くのがイヤすぎる。感覚的に「なんかキライ! だから見ない! 以上!」だけで平気でいられるようになりたい。なのに、自分のアンチ心を分析せずにはいられないのは「これこれこうだから嫌いなんだ」ということがきっちり分かれば、私の心が落ち着くからにほかなりません。そういう方向でしかこのモヤモヤを癒せない。ボエ〜。

とにかく私は、プロのくせにオナニッシュな表現がキライなんですよ!*1 プロとして仕事としての表現や言動に、自分のコンプレックスとプライドのハザマでぐさぐさになったもんをロクに昇華もさせずにタレ流すな。中途半端な上につまんないから。オマエが大事そうに抱えているコンプレックスやプライドなんて、他人にとっては鼻クソ以下に興味のないものなんですよ。もしかしてそれが「売り物になる」とか思ってんの? だとしたら勘違いも甚だしいですよオマエのそのくそつまんない何かをどうしても人様の前に出したいのなら、芸の域にまで高めてからにしやがれ。

……ふう。嫌悪感の正体がわかったので、自己分析は無事終了。「中途半端な苦悩」と「勘違い」が、どうもダメなんだな。

これでやっと、私のキライだったジャンルレスな人たちが一気にドドドとひとつの箱に分類されました。ラベルに「中途半端で勘違い」とでも書いて貼っておこう。ここまで来てやっと私は落ち着くのです。ほんとめんどくさい病気だわ。

*1:表現とは本質的に自慰的なものだとは思うけどさ。ブログとか日記とか、そういうのでなら何出してもいいと思うの。自己責任において。ていうかむしろ、個人的な記述はオナニッシュな方が面白かったりもするし