秋山徳蔵『味 〜天皇の料理番が語る昭和』
- 作者: 秋山徳蔵
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/09
- メディア: 文庫
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私ねえ、職人の魂というのは、ほんとうに清冽だとおもうんですよ。名前イッパツでアゲアゲの有名パティシエでも、名もなきインハウスデザイナーでも、職人ならば持つべき魂は同じだろう。己の仕事を語り、それが誰かの心を動かすってのは「極めた者」にしか無理な話だけれどね。そして私は職人の仕事を心から尊敬します。
あと、職人はちょっと奇人な方がいいですね。あでも激烈な奇人は不可。百鬼園先生とか小澤征爾くらいまで。岡本太郎まで奇人度が進むともう職人論じゃなくて「岡本太郎論」になっちゃうので。