原作・西村ミツル/マンガ・かわすみひろし『大使閣下の料理人(1)〜(17)』
- 作者: 西村ミツル,かわすみひろし
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/05
- メディア: コミック
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そういうわけで「現代のタレーランとカレーム」と評される大使・倉木と料理人・大沢(こっちが主人公)が「食卓で繰り広げる外交」のお話であるこの作品は、「そんなにうまくいくかよ!」というマンガっぽさはもちろんあるものの、料理に関しても外交や国際政治に関しても細かいところ*2までツメられているので、とても面白く読めました。会議は踊る。ヤマ場は13巻、ベトナム大使館を離れる直前の、ベトナム共産党主席との設宴と、それに続く離任パーティのあたりでしょうか。主人公は情熱と技術を兼ね備えた料理人・大沢公だけど、実は倉木大使がスゴい人ですわ。倉木を見て育つ、若造・江口(17巻の時点で倉木大使の補佐役であるキャリア外交官)の今後の成長に期待。
それにしても、料理マンガは罪だ! 最近ロクな食事をしていないことに気付かされるじゃないか。あー「ちゃんとしたフレンチ」が食べたいコースで食べたい手の込んだのが食べたい最近全然食べてない!