深巳琳子『沈夫人の料理人』
- 作者: 深巳琳子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/06/30
- メディア: コミック
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「この世の何よりも食べることの好きな奥様・沈夫人と、この家に買われてきた天才料理人・李三。時は明代中国。奥様は退屈していた-『私に何を食べさせてくれるの?』 」(オビより)とゆう中国料理マンガ。
料理マンガ(小説もエッセイも)は大好きです。でも、『美味しんぼ』とか『クッキングパパ』みたいなのは違うのよう。まず基本的に料理バトルものはダメ。レシピ集っぽいのも違う。あと、「寿司」「ラーメン」のようなジャンル固定ものも不可。私が好きなのは『Heaven?』(佐々木倫子)とか『食と薔薇の日々』(松苗あけみ)みたいに、料理をモチーフにしながら華麗なる非日常を味わわせてくれるマンガなのです。あと必要なのはウンチクというか豆ちしきね。「ほほう」って思わしてくれないと。その点で『沈夫人の料理人』は合格。設定(明代の中国)からして非日常だし、衣装も作る料理も中華だし、中華料理食べたくなるし。有閑マダム・沈夫人のサディスティックなわがままに翻弄されて一喜一憂する李三の犬っぷり*1が最高です。
*1:しかしセクシーな関係は無い。主従だから